純金積立やめとけ儲からないは本当?メリットデメリットとどこがいいか比較した結果

純金積立やめとけは本当?

 2008年のリーマンショックによる金融危機以来、各国の中央銀行は「量的緩和」を行い、株や債券を買って相場を上昇させてきました。
10年に渡る「量的緩和」を続けてもインフレにならずデフレが続いてきました。
 しかも、新型コロナによって景気は停滞し、「量的緩和」は打ち切るタイミングを逃しさらに継続されました。
 その新型コロナの被害が落ち着き、景気が立ち直率つある中でインフレ懸念が台頭しています。
 インフレのもとでは「量的緩和」で株価を支えることはできなくなります。
最高値を更新した米国株のバブルが弾けて、金融危機再燃となる気配があります。
 このような情勢の中で、純金投資、純金積立は平常時の判断基準で行っていいのでしょうか?
 その疑問について考えてみたいと思います。

純金積立のメリットデメリット

通常時に考えられている純金積立のメリットデメリットは次のようなものです。

メリット

  • 「ドルコスト平均法」で購入するので平均購入価格を低くできる
    毎月一定金額で購入する「ドルコスト平均法」は、購入する金の量が、金価格が高い時は少なく、金価格が安い時は多く購入することができます。
    これによって、一定数量の金を継続的に購入するより平均購入価格を低くすることができます。
  • 月額積立購入の他にスポット購入も可能
    金価格が下がった時に、スポット的に購入することができます。
  • 自分で金を保管する必要がない
    金の現物管理は運営会社が行っているので盗難の心配がありません。
    また、銀行の貸金庫に金を保管するといった面倒な手続きもありません。
  • 積み立てた金を金地金や金貨で受け取れる
    金地金で受け取る地金引出しのほか、金を売却して現金で受け取ることも可能です。
    また、カンガルー金貨、メイプルリーフ金貨、ウィーン金貨ハーモニーといった金貨とも交換も可能です。
  • 長期投資に向いている
    動乱や金融危機でお金の価値が下がったときに、金が買われる傾向がある。

デメリット

  • 年会費や手数料が必要
    毎月の積立手数料1.5~2.5%と年会費が必要。
  • リアルタイム取引はできない
    金価格はリアルタイムで変化しています。
    株式や金ETF(上場投資信託)は、取引所が開いている時間にリアルタイムで売買できますが、純金積立では運営会社が毎日発表している小売価格でしか買うことができません。インゴットでも同じです。
  • 株のように配当や利息がない
    株式ならば企業が生んだ余剰利益から株主への配当が支払われますが、純金を持っていても配当、利息がありません。
  • 為替の影響を受ける

純金積立はやめとけ 儲からない

純金積み立ては、上に挙げたデメリットの配当や利息がない、手数料が高い、為替変動の影響を受ける、最近は値上利しているものの過去、長期間にわたって価格が低迷していました。
このような理由で、純金積立はやめとけ、儲からないという意見が多いようです。

ですが、これからも同じことが言えるでしょうか。
手数料が高い、利息がないといったデメリットを上回るメリットが期待できれば、純金積立は買いになります。

金(ゴールド)が持つモノとお金の二面性

株式投資のバブルがはじける金融危機の時には投資資金がどのように流れていくか知ることは大事です。

金融危機時のお金の流れ

株・商品(原油・穀物・ゴールド)・デリバティブ商品 高リスク
債券 中リ スク
通貨(為替・FX) 低リスク
金(ゴールド) 通貨さえ信任が無くなる時

金(ゴールド)は一番上と一番下に書いてあるように、モノという側面とお金という側面の二面性を持ち、その物自体に価値があることが特徴です。

金(ゴールド)は金融信用収縮の最初で売られますが、通貨の信任が無くなる時には大きく買われることになります。

世界の情勢を見てみると、遠くはウクライナをめぐるEUとロシアの対立、イスラエルとパレスチナ、イランの対立、近くは中国の台湾への侵攻の恐れといった金融危機、動乱がいつ起きてもおかしくない状況です。

激動の時代は最終的に通貨の信任が無くなると考えているので、金(ゴールド)は長期上昇すると言えます。


これからデメリットにかかわらず、金への投資が報われる時期と言えるでしょう。

純金積立 田中貴金属

積立は、各品種月々3,000円以上1,000円単位。
金融機関口座からの自動引落しです。

1ヵ月の「金」「プラチナ」「銀」の積立金額の合計積立手数料率
3,000円~29,000円2.5%
30,000円~49,000円2.0%
50,000円以上1.5%


 このほか純金積立に代わる方法として、手数料が割安な金ETF(1540)があります。

 金ETFは、金価格に連動するように設計されたETF(上場投資信託)です。
 金ETFの価格は金価格に連動することを目指す設計になっているため、損益は金価格の変動に左右されます。

 株式と同じように、売買手数料がかかりますが、純金積立よりかなり安いです。

 直接的に金を保有するわけではないため、保管料や年会費などは発生しません。
 金ETFの中には、金の現物に交換できるものがあります。

 金ETFは、東京証券取引所など証券取引所に上場しているので、株式と同様、取引時間内に、相場の動きを見ながらリアルタイムで売買ができます。

純金積立 税金

積立てた金を売却する場合は、税区分「一時所得」の税金がかかります。
「一時所得」 は、利益から50万円を控除した残りの利益に対して、保有期間に応じた所得税がかかります。

具体的には、購入から売却までの保有期間により、課税対象となる譲渡所得金額の算出方法は以下の通りです。
●短期譲渡所得・・・購入後、5年以内で売却した場合
 (地金の売却益+その他の該当する譲渡益)-50万円

●長期譲渡所得・・・購入後、5年超で売却した場合
 {(地金の売却益+その他の該当する譲渡益)-50万円}×1/2

●保有期間が短期と長期が混在する場合
 最初に短期譲渡所得から控除額を差し引き、次に控除が残っている場合は長期譲渡所得から差し引きます。

税金の面からもETFの方が有利です。