アルベルトe 2022レビュー 重いアシスト弱いという評判は本当?


 ブリヂストンの電動アシスト自転車(電動自転車)アルベルトeを購入して3ヶ月が経ちました。
 巷で言われているアルベルトeは本当に重いのか、アシストは弱いのか、実際に使用した感想とブリヂストンの電動自転車の購入を考えている方の注意点をお伝えします。

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アルベルトe は重いのか


 アルベルトeを使用していて「重い」感じました。何が重いのかというと

  • 電動アシストしていない時のペタルが重い
  • 前輪が重い
  • 車重が重い

 1万4千円の自転車から初めて購入した電動自転車に乗った時の感想です。

 

電動アシストしていない時のペタルが重い

 購入したのはアルベルトe の L型27インチ、5段変速で、車重は26.6kgです。

 往復4.2kmの通勤に使用していますが、自宅から職場までの標高差は33m有ります。
 往路は登り、復路は下りになります。

 回生充電をオン、アシストオフのモードで走るとペタルを漕ぐ時に重く感じます。

 アシストのない普通の自転車に、追い越されます。
 ちょっとでも傾斜のある道だと、急にペタルを漕ぐのが重くなります。

 もちろんアシストをオンにすれば、登坂だろうとどこだろうと楽々と登りきることができます。

 折角の回生充電を生かそうとして、 回生充電をオン、アシストオフのモード で走るので、ペタルが重く感じるのは仕方がないと思うのですが、それにしてもちょっと重すぎないかと思います。

アシストなしで重すぎると思う原因は?

 重いと思う原因はベルトにあると考えています。
 ベルトの張力がかなり強いです。
 どれくらいの張力かというと、ベルトの中間に1kgの重りをぶら下げた時のたわみ量が、1.5mm~2.5mmの範囲にあるように指定され値ます。

 これくらいの張力があると、ペダルとギアの車軸でかなりの摩擦力があるのではないかと想像します。

 実際、取扱説明書には、「ベルトのハリが強いため、手でクランクを回すと回転が重く感じられます。これはカーボンソリッドドライブ特有の現 象で異常ではありません」と記載されています。

 電動アシストがないアルベルトは、フローティングベルトドライブという減速装置をペダル側のギアに採用しています。
 減速機構なので、ペダルをこいでいる割に進まないという問題あるようです。kakaku.com に次のような投稿がありました。

 

 まず初めに伝えておきます、私は30代前半、体力に自信のある者です。
 ここから本題ですが、
 ベルトタイプのためこぎ出しがラクで軽快という感じがウリのようですが、確かにこぎ出しはヒザなどに負担少なくスムーズなのですが、はっきり言って体育会系向けです。


 なぜかというと、漕いだ分だけエネルギーが伝わらずいくら漕いでもあまり進まないしく、なおかつ、とても漕ぐ感じがとても重いからです。

 通常のチェーンタイプの自転車の100とするとこのベルトタイプは60~75くらいしか進まないという感じです。使ったカロリーに見合う分だけ進まないということで、筋トレとして利用するのならいいのかもしれません。


https://review.kakaku.com/review/K0000312103/#tab

 私はアルベルトe はTB1e のように、ベルトではなくチェーンなら良かったのにと思っています。
 それは、私が回性充電を活かすためにノンアシストを利用するから、そんなことを思っている訳です。

 いつも電動アシストを使うから、ノンアシストなんて関係ないよという人なら、ペタルが重いなんて思わないだろうと思います。

アルベルトe はアシストが弱い

 アルベルトe はアシスト力が弱いという人もいるようですが、4種類の走行モードがあるので私はアシスト力に不満はありません。

アルベルトe の走行モード

 アルベルトe の走行モードは、パワーモード、オート モード 、エコ モード 、アシストモードオフモードの4種類です。

 通勤時の往路は登りなのでエコモード、下り坂の復路はアシストオフモードです。

 往路の登りには最大斜度13度の場所があります。
 ここをエコモードでは、ギアを1にして登ります。
 オートモードでは、ギア2でラックに 登ります。

 アシスト力に不満を感じたことはありません。

 ちなみに、外装7段の自転車では傾斜13度の場所を歩いて登っていました。
 立ち漕ぎをして登っていた時があったのですが、膝を痛めそうになったことから、以後、無理をしないで歩くことにしました。

 実測18.2kg の自転車を引いて登るのは、13度の傾斜だとかなり大変です。

 電動自転車はこの傾斜を難なく登れるのでおそるべしです。

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アルベルトe のメリット・デメリット

  メリットは私の場合、回生充電です。
  回生充電を試したくて、ブリヂストンの電動自転車にしました。その他、使ってみて良かった点を説明します。
  デメリットは価格が高いことです。まずはデメリットから。

アルベルトe のデメリット 価格が高い

 2022年6月1日、ブリヂストンは、自転車の価格を税込みで22,000円値上げしました。アルベルトe の27インチモデル(内装5段)は185000円、26インチモデル (内装3段) は183,000円です。

 ちなみに、5月に私が購入した価格は、メーカー希望価格163,000円の27インチモデルが141,900円でした。

 パナソニックのビビ・EX (内装3段) が157,000円、ビビ・DX (内装3段) が126,000円で購入できることを考えると、装備内容が違っていることを差し引いてもかなり高いと言えます。

 重量が27kgくらいなので重くて取り回しが大変です。
 特に、スロープのある階段でアルベルトeを引いて登るのは、重たいです。

 アルベルトeに限ったことではないですが、電動自転車を階段の上に駐輪しなければいけない人は、要注意です。

アルベルトe の回生充電はどれくらい充電できる?

アルベルトe のメリット

 電動自転車を選ぶにあたり一充電あたりの走行距離が長いということで、ブリヂストン車を選び、TB1e(152,000円) とアルベルトe(163,000円) を比べました。

 アルベルトe はTB1e にない「前かご」「空気ミハル君」「ワイド型のLEDオートライト」と言った装備があるのに、価格差が11,000円なのでアルベルトe を選びました。

回生充電で1充電あたりの走行距離が長い

 5月9日から通勤に使い始めて2回めの充電をしたのが7月27日です。往復4.2kmを45日使用しました。
距離にして189kmなので、おおざっぱに言って1充電当たり95kmです。

 残量80%から使い始めたり、残量10%で充電したり、通勤以外にも少し使ったりしているので、130kmには届かないけれど、もう少し走れていると思っています。

 5月9日に充電残量80%で使い始めて、6月20日頃残量10%になったところで100%まで充電しました。これが1回目の充電です。

 7月27日に残量10%でのとき に2回めの充電をしました。80%のリミット充電をしました。
 8月9日まで通勤に7日間使用して、残量70%になっています。

 標高差33mの通勤路で、往路の登りはエコモード、帰りの下りはアシストオフモード、回復充電機能1Hでの結果です。

 メーカー発表の1充電あたりの走行距離は、27インチ・エコモードで135km、26インチ・エコモードで200kmです。

 アシストは、使用感を試すために、エコモード、オートモードを半々くらい使用、回復充電モードは1Hにした結果です。

ステンレス製前かご

アルベルトe ステンレス製前かご

 カバンや雨の降りそうなときは雨具を入れる場所が必要なので通勤には前かごは必須です。

 その点、アルベルトeは始めから、横幅37.6cm×縦幅26.6cm×高さ26.2cmのステンレス製の前かごが付いているので助かります。

 

空気ミハル君でタイヤの空気入れ時期を見逃さない

アルベルトe 空気ミハル君

 空気ミハル君:空気を入れる時期になると先端に赤いラインが見えるようになります。

 アルベルトe を使い始めて3か月経ちましたが、まだ、空気を入れるサインは出ていません。

アルベルトe 空気ミハル君 空気補充サイン

 追記:
 10月10日に、空気を入れる時期を知らせる赤いラインに気が付きました。

 5月8日に納車されてから初めてのサインです。
 5ヶ月間空気を入れる必要がなかったので、手間いらずでした。

ワイド型LEDオートライト

アルベルトe ワイド型LEDオートライト

 ライトが3つあるように見えますが、LEDライトは真ん中に一つです。
 両端は反射鏡です。

 LEDライトの電源は、アシスト用の電源と共通です。

自動点滅ソーラーテール

アルベルトe 自動点滅ソーラーテール

 テールライトは、暗さと振動を感知すると赤いライトが点滅します。

 電源は太陽光発電パネルです。 テールライトは、暗さと振動を感知すると赤いライトが点滅します。

 電源は太陽光発電パネルです。

ワイヤ錠

アルベルトe ワイヤー錠

 アルベルトe はワイヤ錠も一つついています。盗難防止でどっちみち買わなければいけないものなので、始めからついているのは助かります。

 キーが後輪錠と共通なのも有り難いです。

 というのも、あとからワイヤー錠を購入するとキーが増えてしまうからです。

 普段はバッテリーの盗難防止で、バッテリーの取っ手と車体を括り付けるのに使っ まうからです。

パーキングストッパー

 パーキングストッパーは、 「一発二錠」 の代わりにパーキングストッパーとワイヤ錠が採用されました。

 後輪錠を施錠するとハンドルがロックする「一発二錠」の採用車が、走行中ハンドルがロックする事故が派生したので、このようになったものと思います。

 停車中にハンドルが固定されるので、車体の安定感があります。
 ロックは強力ではなく、ハンドルを動かすとカチと音がして動くので、ロック解除のし忘れもすぐに気が付きます。

 駐輪するときにハンドルが固定されていないと不安定なので、この機能は重宝しています。

まとめ

 回復充電はほぼ満足、必要な装備は初めから揃っているので満足しています。

 私のアルベルトe の使い方は、登りは電動アシスト、平地と下りはアシストオフで走ることです。

 平地では、普通の自転車のように漕げて、スピードに乗ったら慣性で滑るように進むのが好みです。

 アルベルトe でこの走りをするには、回復充電機能の設定を「平地自動充電回復機能オフ、下り坂自動回復充電・弱」の0H設定します。
 この設定だと、ペダルを止めた時に充電しなくなるので、回生ブレーキはかからなくなるのですが、これまで乗っていた普通の自転車の走り具合と比較すると物足りなさを感じます。

 実際に乗ってみないとわからない感覚的なものが付いて回ります。

 これを避けるためには、購入前に試乗するのが一番良いと思います。
 「27インチサイズを購入したら、気持ちよくベダルを漕ごうとすれば足が届かず、着地を良くしようとすればベダルが漕ぎにくい」といったこともあります。
 サイズ感やカラーの色味の確認もできるので、近くで試乗できるお店があれば、是非試乗をすることをお勧めします。

 

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