電動アシスト自転車アルベルトe を購入して4ヶ月経ちましたが、速度計と距離計が欲しくなりました。選択のポイントは、速度と距離が分かればいい、電池寿命が長い、盗難の可能性もあるので安いもので良いということで、キャットアイ(cat eye) サイクルコンピュータ velo9を選びました。その取付と使用した感想などをレビューします。
サイクルコンピューター用センサーの種類と違い
サイクルコンピューターは走行速度を検出する方法として、車輪の回転による方法、GPS信号を使うものがあります。検出方法によって次のように種類が分かれます。
- 有線センサー
- 専用無線センサー
- ANT+センサー
- Bluetoothセンサー
- 内蔵GPS
有線センサー
有線センサー方式は、2000円円前後の低価格の機種に採用されていて、バッテリー寿命が長いのが特長です。
車輪の回転を検出するセンサーと本体を有線でつなげる方式を有線センサー、両者を専用に無線でつなげる方式を無線センサーと呼びます。
有線センサーはスポークに取り付けた磁石と車体に取り付けた磁界の検出器で構成されます。車輪が回転して磁石が検出器のそばを通過するたびに、センサーから信号が出ます。この信号の時間間隔と タイヤの外周長で 走行速度で計算できます。また、この信号の数✕ タイヤの外周長で移動距離が計算できます。
検出器の中にあるコイルとスポークの磁石は、発電機と同じ構成なので外からのエネルギーなしで、コイルに電圧を発生します。このため、このセンサーは大変省エネです。と言うか、 コイルに電圧を発生するエネルギー源は、磁石の付いた車輪を回すエネルギー、つまり人の脚力です。なので、ほとんど無視できます。
このため、有線センサーを使ったサイコンはとても省エネなので、バッテリー交換周期は2年から3年位です。
専用無線センサー
専用無線センサー方式は、4,000円前後の機種に採用されています。
有線方式は、センサーと本体のワイヤの引き回しが面倒という人向けです。
センサーと本体を専用の無線・アナログワイヤレス無線で接続します。機種によっては、混線を防ぐため受信距離が最大70cm程度に設計されています。また、電動アシスト自転車には使用できなかったりしますので、注意が必要です。
センサー部と本体部の両方にバッテリーが必要です。バッテリー寿命は、本体が1年、センサー部は本体より短く1年弱です。
ANT+センサー
フィットネス機器用の共通規格として開発されたのが無線規格のANT+です。
ANT+には、
- 心拍数・歩数など(HRM、SPD、STP)
- 自転車用プロファイル(CAD、SPD、PWR)
- フィットネス機器用プロファイル(FIT)
といった運動系のプロファイルがあります。
サイコン側がANT+に対応していれば、サイコンが変わってもセンサーは使い回しができます。
Bluetoothセンサー
パソコンやスマホとマウス、ヘッドフォン、キーボードなどの身の回りの機器を省電力で接続する通信規格として誕生したのがBluetoothです。パソコンとマウスを繋いだり、スマホとヘッドフォンを繋いだりと、もはや日常的に使われている無線通信です。
Bluetooth対応センサーであれば、Bluetooth搭載サイコンに運動データをリアルタイムで送れます。サイコン用途で使われるセンサーは超省エネバージョンの「Bluetooth Smart」規格がほとんどです。
内蔵GPS
カーナビ、スマホなどでおなじみのGPSで位置情報を取得して、スピード、距離などを計測します。 GPSそのものがセンサーなので、当然、車速を測るセンサーは必要ありません。
価格は、GPS ANT+ Bluetooth 無線で7,000円程度で購入できる機種があります。
泣き所はバッテリー寿命が40時間程度と短いことで、頻繁に充電することが必要です。
サイクルコンピュータ キャットアイ velo9 取り付け
サイクルコンピューターの取付部品は、センサー、磁石、本体です。

緑のまるで囲ったのが、スポークに虹で固定した磁石です。赤い矢印が回転センサーです。
車輪が1回転するごとに、磁石がセンサーに近づきます。磁石が近づいて遠ざかるとセンサーが反応して、本体に信号を伝えます。
磁石をスポークに取り付けるのは、ネジ止めです。
センサーは結束バンドで車体に固定します。センサーと磁石の距離は1cm 弱でした。推奨距離は5mmです。

本体を外してブラケットだけにします。
ブラケットとハンドルとの固定は、2本の結束バンドで行います。
本体をブラケットに取り付けるときは、写真の上から下に本体をすべらせるようにして差し込みます。
キャットアイvelo9の口コミ
評価が良い点は
- 有線式なので電池の持ちが長くて良い
- 取り付けが簡単
- 速度と距離、時間が割ればいいので必要十分
- オートスタートなので手間知らず
- 値段が安い
物足りない点は
- バックライトが欲しいが、電池の消耗と価格を考えると、いたしかないか
- マグネットの固定がネジ止めなのでチョット心配
- サングラスが偏光レンズタイプだと表示が見にくくなります。私サングラスでは、全然見えなくなるということはありません。
多くの機能を望まない方が購入されているので、コストパフォマンスが優れている点と、電池寿命を長い点が評価されていて、満足している方がほとんどでした。実際に使用してみて同意見です。
まとめ
キャットアイvelo9は、必要最低限の機能を備えていて1,700円程度で買えるコスパに優れたサイコンです。初めてサイコンを購入する方、距離と速度がわかればいいという方に最適なサイコンです。